ワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」


本日amazonより到着。1月に映画が放送されてたのを見てなんかスイッチ入っちゃって購入。
といっても、昔途中まで(多分2巻くらい)までは読んでいたんだけど、連載のペースがえらく遅いためにそのうち忘れてた。


でまあ、食事も忘れて読みふけったわけですが、評判通りに濃い物語ですねこりゃ。映画版ナウシカはこれに比べたらアッサリし過ぎというか、全然狭い世界観で完結しちゃってる。むしろ「もののけ姫」の方がこの原作に近い感じ。というかそのものズバリって感じですね。興味を惹かれたキャラとしてはクシャナ殿下。映画では完全にナウシカの対に当たる存在として描かれていたけど、原作版では実はむしろナウシカと近いキャラクターで、育ってきた環境の違いが一度は二人を対立させるものの、終盤に向かうにつれてとっても深みのあるキャラになっていきます。というか、映画はまあ時間の制約があるから仕方ないんだけどキャラ薄すぎ。


ともかく、映画が好きだった人はやっぱりこの原作は見ておくべきでしょうな。宮崎駿の思想がこれ以上無く詰まっております。


ところで、映画の公開はたしか84年、この原作版が完結したのは94年だったそうな。宮崎監督は映画には納得していなかったのか?